むかし、あるところに、小さなぶちの子猫が母猫といっしょにくらしていました。
ある日、狩を教わったばかりのぶち猫は、母猫に見せようとトカゲを捕まえました。そして、母猫が帰ってくると、さっそくトカゲを差し出しました。
「まぁ、なんてことしてるんだい。しっぽがきれているじゃないか。しっぽが切れてたら値打ちはないんだよ。ほんとにお前はだめなこだねぇ〜」と母猫はたしなめました。
また、ある日のこと、ぶち猫はひらひらと飛んでいる蝶を見つけ、素敵な飛び方をしてるとよろこんで捕まえました。
それをみていた母猫は、
「ほんとにお前は、だめなこだねぇ〜蝶なんか捕まえてもおなかの足しにはならないじゃないか。いくらトカゲが捕まえられても、そんな分別がないのじゃ世間じゃ通用しないよ」といいました。
ぶち猫は大人になりました。
そして、トカゲと遊び、蝶をながめて、、、草をたべるようになりました。
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